Irisからの伝言

夢や希望というのは
目に見えないものだから
人は不安になるのだろう
そんな人にかぎって
心にともる小さな光が見えないのだ


目に映るものにとらわれて
目に映らない真実を見失う
でも夢や希望は
心の奥で見つけられるのを待っている


つらいというより絶望だった。 傷の痛みよりずっと心のほうが叫びをあげていた。 高校2年の夏、、、私の膝は無残なまでに壊れた。 ベンチ入りを決めるチーム対抗戦。 焦っていた。 自分をアピールしなければ、、、。 その焦りが形として表れた瞬間、、、本当にゆっくりと転げ堕ちた。 涙さえも出なかった。 みるみるうちに腫れ、動かない足を見つめていた。 バスケは私の支えだった。 輝ける場所だった。 嘆きたい気持ちでいっぱいで誰かのせいにしなければ心が壊れそうだった。 現状を嘆いてみても、後悔したところで何も変わらなかった。


つらいのは自分だけではなかった。 心が張り裂けそうな思いをしていたのは家族も一緒だった。 あのときの母の顔を今でも鮮明に思い出せる。 心配かけまいと必死に笑顔を取り繕おうとしていた。 だけど、、、家族だからそんなのすぐにわかった。 無理していると。 切なかった。 私が心も身体も復活しない限り、“道は開けない” そう理解できた。 それから必死だった。 リハビリも想像以上に苦しかった。 “神様は試練をあたえる。 乗り越えられる者に”

私が怪我をしたことには意味があった。



努力しても成功するともかぎらない
けれども成功する人は必ず努力している



高校3年生のなつのインターハイを前にしても自分に自信をもてずに、いつも不安とたたかっていた。 私はチームの代表としてコートに立つ存在であり、全ての思いを一心に背負おうとしていた。 いくら練習でシュートを決めたとしても、次に入るという保証がない。 いくらいいプレーを練習でしていても、試合でできるという保証はない。 怖かった。 自分のプレーが発揮できずに後悔で終わってしまうこの大舞台が。 そして何より自分を信じて裏切られることが怖かった。 コートに立つ喜びと共に、、、心に弱さを抱えていた。 それはインターハイ前日まで拭い去ることが出来ずに苦しかった。


試合前日、後輩全員からの手紙をもらう。 そこには後輩からの熱い想いが綴られていた。 涙するぐらい嬉しかった。 “自分はコートに立つことはできません。 だから先輩の姿を目に焼き付けて、コートの外から精一杯の想いを込めて応援しています。 いつもは表情に出さない先輩の勝って喜ぶ笑顔が見たいです。 先輩達を信じています” 


自分が本当に情けなかった。 みんなが私の力を信じてコートに送り出そうとしているのに、私だけ進めずにいたこと。 自分が全て背負っていると思ってしまったこと。 自分で自分を信じてあげられなかったこと。 結果を求めるあまりに自分を見失ってしまいそうになっていた。 仲間と共に乗り越えた3年間。 楽しい日々よりつらい毎日の方がずっと多かった。 けれどもその先に大きな目標があり、叶えたい夢があった。 目標を達成する喜びをしっているから、また壁にぶつかっても走り続けてこられた。 いつも私のそばには仲間がいた。

“この舞台、笑顔で終わらせたい、、、ひとりじゃない。”
そして私は初めて心から自分を信じたいと思い、心と体の一致が出来た。 敵は相手ではなく、自分自身だとしり、己に勝つことが必要であった。 


心が晴れ渡り
そこには島根の碧い空が広がっていた。


バスケットボールを道として選び、ここまできた。
礼儀を重んじる故に感謝の気持ちをもち、孤独に身をおき精神をきたえた。
バスケットボールが私を創り、自信を与えた




言葉一つで、人は生きていける。
言葉一つで、人を死に追いやる。
人は全ての言葉を受け止めているわけではない。
受け止める言葉と、受け流すことば、、、
そうやって、選別して処理している。

それは受け止めてしまう言葉と、
受け止められない言葉があることも意味する。
だから、人は言葉に生かされ、殺される。
そして、人を言葉で生かし、殺すのです。



written by Iris

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プロフィール
ロルファー のり
ロルファー のり
アメリカで5年間、アスレチックトレーナーとして活動後、"癒し" そのものに興味を抱き、ボディーワークの世界に足を踏み入れました。 2010年9月にロルフィングというユニークな整体法の資格を取得し、帰国。 その後、縁あって信州ブレイブウォリアーズと言うバスケットボールチームで2年間お世話になりました。

アスレチックトレーナーとしての経験と知識、ロルファーとしての哲学と手技を生かすべく、2013年より長野市若槻エリアと千曲市戸倉エリアで、"ロルフィング長野"というボディーワークスペースを主宰しています。

おらが国、信州をこよなく愛する40歳
家族構成: 妻と娘(高校2年生)
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