2017/10/03
現在セッションルームへお越しのクライアントさん達にはすでにお伝えしていましたが、今年の7月より、プロバスケットボールB2リーグに所属する信州ブレイブウォリアーズと2017-2018シーズンにおいて業務提携することになりました。
自分の中で思うところがあり、今年の5月から球団とお話をさせていただき、相互のメリットを確認のうえ業務提携といった形に至ったことをこの場を借りてご報告いたします。

現在の私の毎日は、午前中からお昼過ぎまではロルフィイングのセッション、夕方からはプロスポーツチームの練習のカバーといった夢のような毎日でございます。
チームにおける肩書きは”専属ボディワーカー兼通訳”となっていますが、思っていた以上にやらせてもらえること、また埋めるべき”隙間”が多く、3ヶ月ほど経ったいまは選手の術後のリハビリを受け持ったりとアスレチックトレーナー色も帯びてきて、選手との信頼関係も構築できてる感触を得ています。
先週末にBリーグは開幕し、我が信州ブレイブウォリアーズもアウェイ@青森で見事2つのの勝利を挙げて帰ってきました。
今週末はいよいよホーム開幕戦。
長いシーズン、苦しい局面に遭遇する場面がたくさんあるかと思いますが、諦めないチームを下から支えたいと思います。
以前所属していたチームに戻ったのは地元のチームで”勝ちたい””一番になりたい”という一心から。
毎日バスケをしに学校へ行っていた頃の気持ちをもう一度呼び起こし、チームが勝つための一端を担いたい。
自分の中で思うところがあり、今年の5月から球団とお話をさせていただき、相互のメリットを確認のうえ業務提携といった形に至ったことをこの場を借りてご報告いたします。

現在の私の毎日は、午前中からお昼過ぎまではロルフィイングのセッション、夕方からはプロスポーツチームの練習のカバーといった夢のような毎日でございます。
チームにおける肩書きは”専属ボディワーカー兼通訳”となっていますが、思っていた以上にやらせてもらえること、また埋めるべき”隙間”が多く、3ヶ月ほど経ったいまは選手の術後のリハビリを受け持ったりとアスレチックトレーナー色も帯びてきて、選手との信頼関係も構築できてる感触を得ています。
先週末にBリーグは開幕し、我が信州ブレイブウォリアーズもアウェイ@青森で見事2つのの勝利を挙げて帰ってきました。
今週末はいよいよホーム開幕戦。
長いシーズン、苦しい局面に遭遇する場面がたくさんあるかと思いますが、諦めないチームを下から支えたいと思います。
以前所属していたチームに戻ったのは地元のチームで”勝ちたい””一番になりたい”という一心から。
毎日バスケをしに学校へ行っていた頃の気持ちをもう一度呼び起こし、チームが勝つための一端を担いたい。
2017/06/24
原始反射⑥ 非対称性緊張性頸反射 (Asymmetrical Tonic Neck Reflex/ATNR)
期間:
受胎後18週~生後4ヶ月
刺激と反応:
首が右または左を向くと、そちら側の肘と膝が伸展し、反対側の肘と膝が屈曲する
機能・目的
・子宮内で筋緊張度を高め、前庭組織を刺激する
・産道を旋回する助けになる
・腹ばいになっていても気道を確保する
・てや足や眼の“利き”を作る準備のため、身体を片側ずつ鍛え、両手と両目を同時に使う基礎を形成する
・手と眼の協調を育てる
関連部位:
胸、肩、首、両腕、両手の筋肉、また姿勢に関係の深い大きな深部筋にも関わる。
特徴としてこの反射の残存は学習障害児に多く見られる
解説:
非対称性緊張性頸反射(ATNR)は赤ちゃんの頭を左右の一方にむけると、同じ側の肘と膝がまっすぐに伸び、反対側の肘と膝が曲がるように入り込む反射です。
生まれて間もなくの期間は正常にATNRが働き、赤ちゃんは目に入ったものを何でも目で追いかけます。 視点が集中し、手が同時に動くため、手(固有覚)と目(視覚)の協調性、目標物との距離感覚の発達においてANTRは重要な役割を果たします。
けれども時期を過ぎてもこの反射を保持したままだと、バランス感覚を欠き、楽に歩くことの妨げになります。 サッカーのような球技にもその影響は及びます。 ある方向を見たときに、目をむけたほうとは反対側の手や足が曲がるように動くため、自分の意識とは関係なく他の筋肉の働きを弱くしてしまうので、キャッチボールやさまざまなスポーツ活動の能力に影響を及ぼします。
<
strong>このようにATNRが必要な時期を越えても保持されると、自分が注意を向けたいもの以外へ目が移りやすく、気が散りやすくなりがちで、それが原因でADHDなどの診断をうけることがあります。
また、ATNRを保持していると、身体の右側と左側の両方を協働させて動かすような作業が難しくなります。
それは手足の作業だけでなく目や耳も含まれます。 左右両方を使うので、右と左の利き目や利き手の判別がつきにくくなります。 右手で左側のものをとる、と言うような正中線を超える動きが苦手で、左右対称音図形を理解したり、描いたりするのも困難になります。 書くことは紙の上に手を置くことが必要ですから、ATNRを保持していると、書くことに非常に大きな労力を使います。
さらには、黒板を見てそれから手元に頭を戻すとくなど、書くために必要な手の微細な動きをすることが難しくなります。
この状態を解決するために、過度に筆圧を強くしている可能性があります。 そのために字がうまく書けず、力が入っているのですぐに疲れてしまうので、書ける量も減ります。
筆圧が強く、身体に力が入った状態で書くという活動をしているため、非常に大きな集中力と時間を必要としますので、頭の中にあるアイデアを書き写している間に、集中力が途切れてしまい、考えていることと違う余計な“言葉”が浮かんでくることがあります。 そのため、流暢に言葉を使える素晴らしい話し手であっても、ATNRを保持していると、アイデアを文章で書いて表現することになると途端に難しくなります。
このような状態で、頭を左右に回すとその間に目からの情報イメージが消えてしまったり、視野の一部が見えなくなったりすることもあります。
目が手を見てるときや、視点調節が必要な学習の場面において左脳と右脳との連絡に混乱が起こるために、心と身体の両方が“ごちゃごちゃ”“ざわざわ”した感じになります。
字を書いたり、絵を描いたり、キャッチボールをするようなときに使う手と目の協調作業にも影響が出ます。 手と目が独立して機能していないために、頭、目、腕、手などのスムーズな協調運動が必要となるバランスを取ることに常に無意識的にストレスを抱えています。 クロールでどちらか一方の息継ぎが苦手な人もATNRの影響が考えられます。 また、本を読むときなどに片目ずつで見ているようなときもATNRの保持が考えられます。
肩の怪我や故障を繰り返すアスリートやスポーツ選手はこのATNRを保持してる可能性があります。
その他、ATNRの保持によって、下記のような特性に結びつくことがあります。
・手と目の協調の困難
・文字を書くのが苦手、遅い
・鉛筆の握り方がきこちない
・黒板の文字を写すのが難しい
・読んでいる文字や列をすぐ見失う(どこを読んでいたかわからなくなる)
・キャッチボールが難しい
・正中線をまたぐのが難しい(例: 右利きの場合、ノートの左側に書くのが困難)
・視覚トラッキング(読んだり書いたりするときに必要な目の動き)の発達を妨げる
・バランス感覚が阻害される
・身体の左右を別々に動かすことが難しい
・利き手、目、耳が確立しない(学習に大きな問題がでます)
・距離の認識が難しい
・スポーツ全般が苦手
・大人の場合、慢性の肩こりや首の問題を持つ

期間:
受胎後18週~生後4ヶ月
刺激と反応:
首が右または左を向くと、そちら側の肘と膝が伸展し、反対側の肘と膝が屈曲する
機能・目的
・子宮内で筋緊張度を高め、前庭組織を刺激する
・産道を旋回する助けになる
・腹ばいになっていても気道を確保する
・てや足や眼の“利き”を作る準備のため、身体を片側ずつ鍛え、両手と両目を同時に使う基礎を形成する
・手と眼の協調を育てる
関連部位:
胸、肩、首、両腕、両手の筋肉、また姿勢に関係の深い大きな深部筋にも関わる。
特徴としてこの反射の残存は学習障害児に多く見られる
解説:
非対称性緊張性頸反射(ATNR)は赤ちゃんの頭を左右の一方にむけると、同じ側の肘と膝がまっすぐに伸び、反対側の肘と膝が曲がるように入り込む反射です。
(ATNR)
生まれて間もなくの期間は正常にATNRが働き、赤ちゃんは目に入ったものを何でも目で追いかけます。 視点が集中し、手が同時に動くため、手(固有覚)と目(視覚)の協調性、目標物との距離感覚の発達においてANTRは重要な役割を果たします。
けれども時期を過ぎてもこの反射を保持したままだと、バランス感覚を欠き、楽に歩くことの妨げになります。 サッカーのような球技にもその影響は及びます。 ある方向を見たときに、目をむけたほうとは反対側の手や足が曲がるように動くため、自分の意識とは関係なく他の筋肉の働きを弱くしてしまうので、キャッチボールやさまざまなスポーツ活動の能力に影響を及ぼします。
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strong>このようにATNRが必要な時期を越えても保持されると、自分が注意を向けたいもの以外へ目が移りやすく、気が散りやすくなりがちで、それが原因でADHDなどの診断をうけることがあります。
また、ATNRを保持していると、身体の右側と左側の両方を協働させて動かすような作業が難しくなります。
それは手足の作業だけでなく目や耳も含まれます。 左右両方を使うので、右と左の利き目や利き手の判別がつきにくくなります。 右手で左側のものをとる、と言うような正中線を超える動きが苦手で、左右対称音図形を理解したり、描いたりするのも困難になります。 書くことは紙の上に手を置くことが必要ですから、ATNRを保持していると、書くことに非常に大きな労力を使います。
さらには、黒板を見てそれから手元に頭を戻すとくなど、書くために必要な手の微細な動きをすることが難しくなります。
この状態を解決するために、過度に筆圧を強くしている可能性があります。 そのために字がうまく書けず、力が入っているのですぐに疲れてしまうので、書ける量も減ります。
筆圧が強く、身体に力が入った状態で書くという活動をしているため、非常に大きな集中力と時間を必要としますので、頭の中にあるアイデアを書き写している間に、集中力が途切れてしまい、考えていることと違う余計な“言葉”が浮かんでくることがあります。 そのため、流暢に言葉を使える素晴らしい話し手であっても、ATNRを保持していると、アイデアを文章で書いて表現することになると途端に難しくなります。
このような状態で、頭を左右に回すとその間に目からの情報イメージが消えてしまったり、視野の一部が見えなくなったりすることもあります。
目が手を見てるときや、視点調節が必要な学習の場面において左脳と右脳との連絡に混乱が起こるために、心と身体の両方が“ごちゃごちゃ”“ざわざわ”した感じになります。
字を書いたり、絵を描いたり、キャッチボールをするようなときに使う手と目の協調作業にも影響が出ます。 手と目が独立して機能していないために、頭、目、腕、手などのスムーズな協調運動が必要となるバランスを取ることに常に無意識的にストレスを抱えています。 クロールでどちらか一方の息継ぎが苦手な人もATNRの影響が考えられます。 また、本を読むときなどに片目ずつで見ているようなときもATNRの保持が考えられます。
肩の怪我や故障を繰り返すアスリートやスポーツ選手はこのATNRを保持してる可能性があります。
その他、ATNRの保持によって、下記のような特性に結びつくことがあります。
・手と目の協調の困難
・文字を書くのが苦手、遅い
・鉛筆の握り方がきこちない
・黒板の文字を写すのが難しい
・読んでいる文字や列をすぐ見失う(どこを読んでいたかわからなくなる)
・キャッチボールが難しい
・正中線をまたぐのが難しい(例: 右利きの場合、ノートの左側に書くのが困難)
・視覚トラッキング(読んだり書いたりするときに必要な目の動き)の発達を妨げる
・バランス感覚が阻害される
・身体の左右を別々に動かすことが難しい
・利き手、目、耳が確立しない(学習に大きな問題がでます)
・距離の認識が難しい
・スポーツ全般が苦手
・大人の場合、慢性の肩こりや首の問題を持つ

(出典: 人間脳を育てる -動きの発達&原始反射の成長- 灰谷孝 著)
2017/06/22
原始反射⑤ 対称性緊張性頸反射 (Symmetrical Tonic Neck Reflex/STNR)
期間:
誕生時には見られない。 生後6ヶ月~11ヶ月
刺激と反応:
首を後ろに曲げる(反らせる)と、上肢が伸展し下肢が屈曲する

首を前に曲げると、上肢が屈曲し下肢が伸展する

機能・目的:
・腹ばいから四つ這いに姿勢変換する際に必要
・全ての原始反射の発達統合を図る
・姿勢反射の出現・発達統合を促す
関連身体部位:
あらゆる身体組織と筋肉、特に眼が関連する
解説:
対称性緊張性頸反射(STNR)は手と膝を使ってはいはいすることへの踏み台になる反射です。 赤ちゃんが四つ這いになっているときに、頭が後ろに反ると一緒に膝が曲がり腕が伸び、逆に頭が前に(胸のほうに)曲がると、足がぴーんと伸びて腕が曲がります。
STNRは原始反射の次にやってくる姿勢反射に分類することもあります。
姿勢反射とは、私たちが日常生活のなかで立ったり、座ったりしているときに全身の筋肉が適度に緊張し、バランスを自動的に取ってくれている反射で、この姿勢反射のお陰で私たちは、立つことが自然に、無意識にできています。
このことから、STNRが発達しない、または残存していると、まず姿勢の問題に繋がり、酷く猫背だったり、逆に背中を反らしすぎたりすることになる場合があります。
次に、眼の問題。 特に、眼の焦点調節機能(近くのものに焦点を合わせた後に、遠くの対象物に合わせる、またその逆)にも影響が出るので、黒板と手元のノートに焦点を合わせることが難しく感じられ、黒板の文字を書き写すようなことに時間がかかることで、授業の情報を見落として“ちゃんと集中して聴いてない”などと受け取られることもあります。
また、手と眼の協調性に問題が出たり、肩を丸めて前方へ傾いた猿のような歩き方が見られることもあり、すぐに机にうつ伏せになったり姿勢が悪くなったりする傾向があります。
STNRの動きを実際にやってみると、四つん這いの姿勢になって首を反らして遠くを見るときと、首を胸の方に曲げて床を見るときの視界の変化に気づきます。 これがSTNRの動きのひとつです。 やがて前後に身体が揺れるような状態(ロッキング)になってはいはいへと発達していくことがわかります。 このような流れにおいて赤ちゃんは自然とSTNRを統合して、視覚の焦点調節機能や遠近調節機能を育て、はいはいができるようになっていくのです。
時には、前頭葉の働きが十分でないことが原因になって、掃除や片付けなどにも必要な計画化、組織化するスキルが弱い傾向が見られることもあります。

期間:
誕生時には見られない。 生後6ヶ月~11ヶ月
刺激と反応:
首を後ろに曲げる(反らせる)と、上肢が伸展し下肢が屈曲する

首を前に曲げると、上肢が屈曲し下肢が伸展する

機能・目的:
・腹ばいから四つ這いに姿勢変換する際に必要
・全ての原始反射の発達統合を図る
・姿勢反射の出現・発達統合を促す
関連身体部位:
あらゆる身体組織と筋肉、特に眼が関連する
解説:
対称性緊張性頸反射(STNR)は手と膝を使ってはいはいすることへの踏み台になる反射です。 赤ちゃんが四つ這いになっているときに、頭が後ろに反ると一緒に膝が曲がり腕が伸び、逆に頭が前に(胸のほうに)曲がると、足がぴーんと伸びて腕が曲がります。
STNRは原始反射の次にやってくる姿勢反射に分類することもあります。
姿勢反射とは、私たちが日常生活のなかで立ったり、座ったりしているときに全身の筋肉が適度に緊張し、バランスを自動的に取ってくれている反射で、この姿勢反射のお陰で私たちは、立つことが自然に、無意識にできています。
このことから、STNRが発達しない、または残存していると、まず姿勢の問題に繋がり、酷く猫背だったり、逆に背中を反らしすぎたりすることになる場合があります。
次に、眼の問題。 特に、眼の焦点調節機能(近くのものに焦点を合わせた後に、遠くの対象物に合わせる、またその逆)にも影響が出るので、黒板と手元のノートに焦点を合わせることが難しく感じられ、黒板の文字を書き写すようなことに時間がかかることで、授業の情報を見落として“ちゃんと集中して聴いてない”などと受け取られることもあります。
また、手と眼の協調性に問題が出たり、肩を丸めて前方へ傾いた猿のような歩き方が見られることもあり、すぐに机にうつ伏せになったり姿勢が悪くなったりする傾向があります。
STNRの動きを実際にやってみると、四つん這いの姿勢になって首を反らして遠くを見るときと、首を胸の方に曲げて床を見るときの視界の変化に気づきます。 これがSTNRの動きのひとつです。 やがて前後に身体が揺れるような状態(ロッキング)になってはいはいへと発達していくことがわかります。 このような流れにおいて赤ちゃんは自然とSTNRを統合して、視覚の焦点調節機能や遠近調節機能を育て、はいはいができるようになっていくのです。
(ロッキング)
時には、前頭葉の働きが十分でないことが原因になって、掃除や片付けなどにも必要な計画化、組織化するスキルが弱い傾向が見られることもあります。

(出典: 人間脳を育てる -動きの発達&原始反射の成長- 灰谷孝 著)
2017/06/20
原始反射④ 脊髄ガラント反射
期間:
妊娠20週目~生後5ヶ月
刺激と反応:
腰周辺の外側3cm辺りと上下にこすると刺激された方向に体幹部が曲がる
機能・目的
・前庭系を発達させる
・音伝導(胎内で脊髄からの振動を耳に送り聴覚を育てる)
・賛同を通り抜けられるよう手助けする
・固有受容感覚の発達を促進させる
・脚と体幹部の協調性を高める
関連身体部位:
腰・臀部・骨盤辺りと脚の背面の筋肉
解説:
脊髄ガラント反射は、赤ちゃんが産道を通ってくるときに必要なお尻の動きを助けるために存在しています。
通常の時期を過ぎて脊髄ガラント反射が保持されていると、服が触れるなど、腰の辺りへのほんの軽い刺激によって常に反射が引き出されているかも知れません。 教室でも、椅子の背もたれやズボンのウエストゴムなどで刺激されまて、そわそわもじもじ動き、常に身体の位置を変えることになります。 このように背中に常に刺激物があることが、集中力や短期記憶に影響を及ぼし、トラブルの原因になり、座った姿勢を維持することができない場合があります。 良い姿勢を保つために必要な“姿勢反射”の発達に影響があることもあるからです。
膀胱排尿反射を含む神経系の働きにより、脊髄ガラント反射を保持している子供たちは排泄のコントロールが難しい傾向にあります。 寝ている時には、敷き布団やシーツによってこの反射が刺激され、さまざまなおねしょ防止対策にも関わらず、意図しない排尿反射を引き起こし夜尿を繰り返してしまう可能性があります。 そして、足を引きずるような兆候があったり、ときに脊柱側湾症の一因になったりします。
また体幹部(胴体)と下肢部(脚)を別々に動かすことがむずかしくなり、慢性的な腰痛に悩まされたり、ぎこちない動きの原因になったり、聴覚的、視覚的な課題をかかえたりする可能性があります。

期間:
妊娠20週目~生後5ヶ月
刺激と反応:
腰周辺の外側3cm辺りと上下にこすると刺激された方向に体幹部が曲がる
機能・目的
・前庭系を発達させる
・音伝導(胎内で脊髄からの振動を耳に送り聴覚を育てる)
・賛同を通り抜けられるよう手助けする
・固有受容感覚の発達を促進させる
・脚と体幹部の協調性を高める
関連身体部位:
腰・臀部・骨盤辺りと脚の背面の筋肉
解説:
脊髄ガラント反射は、赤ちゃんが産道を通ってくるときに必要なお尻の動きを助けるために存在しています。
通常の時期を過ぎて脊髄ガラント反射が保持されていると、服が触れるなど、腰の辺りへのほんの軽い刺激によって常に反射が引き出されているかも知れません。 教室でも、椅子の背もたれやズボンのウエストゴムなどで刺激されまて、そわそわもじもじ動き、常に身体の位置を変えることになります。 このように背中に常に刺激物があることが、集中力や短期記憶に影響を及ぼし、トラブルの原因になり、座った姿勢を維持することができない場合があります。 良い姿勢を保つために必要な“姿勢反射”の発達に影響があることもあるからです。
膀胱排尿反射を含む神経系の働きにより、脊髄ガラント反射を保持している子供たちは排泄のコントロールが難しい傾向にあります。 寝ている時には、敷き布団やシーツによってこの反射が刺激され、さまざまなおねしょ防止対策にも関わらず、意図しない排尿反射を引き起こし夜尿を繰り返してしまう可能性があります。 そして、足を引きずるような兆候があったり、ときに脊柱側湾症の一因になったりします。
また体幹部(胴体)と下肢部(脚)を別々に動かすことがむずかしくなり、慢性的な腰痛に悩まされたり、ぎこちない動きの原因になったり、聴覚的、視覚的な課題をかかえたりする可能性があります。

(出典: 人間脳を育てる -動きの発達&原始反射の成長- 灰谷孝 著)
2017/06/17
原始反射③ 緊張性迷路反射(Tonic Labyrinthine Reflex/TLR)
期間:
前方TLR-妊娠12週間~生後4ヶ月
後方TLR-誕生時~3歳
刺激と反応:
後方TLR-仰向けで首を後ろに傾けると上下肢が伸びる
前方TLR-うつ伏せで首を前に傾けると上下肢が屈曲する
機能・目的:
バランス・筋緊張度・感覚が鍛えられる
正しいはいはいの姿勢をとる助けになる
関連身体部位:
全身の筋肉全てに影響。 特に首・肩の辺りと腰・お尻や同の大きな深部筋に関係している

解説:
緊張性迷路反射(TLR)は、私たちの空間位置、バランス、運動に関する内耳の感覚機能である前庭機能に大きく関わっている反射です。
後方TLRの統合不全-ふにゃふにゃしていて、身体の軸がないような感じ
前方TLRの統合不全-運動の際にぎこちなさ、身体の硬さ、不器用な様子がみられる
このTLRがうまく統合されない場合、バランス能力に影響を及ぼし動きに関する課題を持ちやすくなり、また視覚機能を含んだほかの感覚機能の発達を妨げることにもなります。
例)
・歩き始めるときに、空間、距離、奥行き、速さを認識して安全・安心して歩くことが難しい。
・机に座って机の上のノートを見て座るという通常の学習姿勢で集中することが、難しくて、居心地が悪く感じる。
→椅子の上であぐらを掻く
→くねくね左右に動いたりする
→脚を椅子の足に絡める
→両手を両膝の下に入れる
(居心地の悪さを軽減させるために、身体を動かしていることを集中力が欠如していたり他動だと見られることがあります。 また、こういった子どもたちは、ときどき発達性協調運動障害と診断されたり、動きのぎこちなさを他の子どもたちにからかわれたりすることがあります。)

期間:
前方TLR-妊娠12週間~生後4ヶ月
後方TLR-誕生時~3歳
刺激と反応:
後方TLR-仰向けで首を後ろに傾けると上下肢が伸びる
前方TLR-うつ伏せで首を前に傾けると上下肢が屈曲する
機能・目的:
バランス・筋緊張度・感覚が鍛えられる
正しいはいはいの姿勢をとる助けになる
関連身体部位:
全身の筋肉全てに影響。 特に首・肩の辺りと腰・お尻や同の大きな深部筋に関係している

(上図:後方TLR、下図:前方TLR)
解説:
緊張性迷路反射(TLR)は、私たちの空間位置、バランス、運動に関する内耳の感覚機能である前庭機能に大きく関わっている反射です。
後方TLRの統合不全-ふにゃふにゃしていて、身体の軸がないような感じ
前方TLRの統合不全-運動の際にぎこちなさ、身体の硬さ、不器用な様子がみられる
このTLRがうまく統合されない場合、バランス能力に影響を及ぼし動きに関する課題を持ちやすくなり、また視覚機能を含んだほかの感覚機能の発達を妨げることにもなります。
例)
・歩き始めるときに、空間、距離、奥行き、速さを認識して安全・安心して歩くことが難しい。
・机に座って机の上のノートを見て座るという通常の学習姿勢で集中することが、難しくて、居心地が悪く感じる。
→椅子の上であぐらを掻く
→くねくね左右に動いたりする
→脚を椅子の足に絡める
→両手を両膝の下に入れる
(居心地の悪さを軽減させるために、身体を動かしていることを集中力が欠如していたり他動だと見られることがあります。 また、こういった子どもたちは、ときどき発達性協調運動障害と診断されたり、動きのぎこちなさを他の子どもたちにからかわれたりすることがあります。)

(出典: 人間脳を育てる -動きの発達&原始反射の成長- 灰谷孝 著)